碧海純一『法と社会 新しい法学入門』

<法>とは、<政治的に組織された社会の――その成員によって一般的に承認され、かつ究極においては物理的強制力に支えられた――支配機構によって定立または承認され、かつ強行される規範の総体>である(p.17)

  • 社会化と社会統制。法と言語の問題(抽象性、一般性)。

社会統制(social control)とは、「なんらかの制裁によって個人の行動を一定の期待された型に合致させる過程」。物理的/経済的/心理的。自覚的/無自覚的。制度的/非制度的。

  • ローマの万民法、イギリスの衡平法。大陸法とコモン・ロー。
  • 法の第一次統制機能と第二次統制機能。「権力からの命令」と「権力への命令」。罪刑法定主義の意義。
  • 法の安定機能と変革機能。静的安全と動的安全。近代民主制とフィードバック。
  • 法源」の問題。概念法学、社会学的法学、リアリズム法学。