2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『転換期の日本経済』吉川洋

半世紀を超える戦後日本経済の歴史の中での最大の「転換点」は、1970年前後に生じた高度成長の終焉である。そして、90年代の10年にも及ぶ長期不況は、この転換点以後にいかにしてわれわれの生活を豊かにしたらよいのかという問いを見誤った/避けてきたことに…

『図解 株式を読む事典』和光経済研究所

『証券投資の基礎』野村証券投資情報部

タイトル通りの本。

『景気と国際金融』小野善康

フローとストック。供給側と需要側。好況と不況。これら三対の要素を区別を念頭におきつつ、国際金融を解説した書。これらの要素は、時として為替を逆方向に動かす要因となる。つまり、これらの区別を混同することで、まったく正反対の結果が生じることにな…

『景気と経済政策』小野善康

供給側の経済学と需要側の経済学。この二つを峻別すること。そして、好況期には前者を、不況期には後者の見方をとるべき。よって、実施すべき経済政策も景気によって変化する。(あと、分配よりも合計所得の増加を優先させる考え方であることにも注意が必要…

『科学的方法とは何か』浅田彰、黒田末寿、佐和隆光、長野敬、山口昌哉 著

『資本主義の文化的矛盾』ダニエル・ベル

おそろしく博識で、しかもおそろしく凡庸な本。ただし、著者の分析も主張も論旨も間違ってはいない。むしろ、「何も間違いがない」ことが、問題なのだ。概ね「正しい」ことしか書かれていないので、退屈かつ平凡に見える。 目がさめるような認識、変態的なま…

『国際経済学入門』伊藤元重

平易でしかもバランスのとれた教科書。

『ニュースと円相場から学ぶ使える経済学入門』吉本佳生 日本評論社

とっても優れた入門書。為替相場は、一つの経済的ニュースに対して少なくとも「モノ、カネ、投機」の三つのルートを通じて影響を受ける。それゆえ、単純な因果性を想定していたのでは、為替相場の変動は理解できない。時には、それらの要因がバッティングし…

『図解 金融を読む事典』日本総合研究所

『入門 マクロ経済学』中谷巌 第4版

なんとわかりやすい教科書であることか。しかし、その度が過ぎてはいまいか。「わかりやすい」ということは、何かを隠しているということ。また、現実の中の大事な部分を見落としているということ。しかも、故意に見落としているのではないか。 そう思わせる…

『国際金融入門』須田美矢子