ノベルト・ボルツ『批判理論の系譜学』

ベンヤミンの分析がすばらしい。しかし、これらの思想家は皆、隠れた「神学」の信奉者だから、ダメだと一概に否定してしまえるのだろうか。宗教的な価値観が露骨に復活してきている現状からすると、むしろだからそこいい、といえないだろうか。(開かれたメシアニズム)また、この時代は、右も左も区別がつかなくなった時代だということも現状に似ており、興味深い。